今回は「ストロボは純正がいいのか?」というテーマで考えたいと思います。
「安いストロボは壊れないか心配」
「純正じゃないと誤作動が起きるんじゃないの?」
「とりあえず純正なら間違いないでしょ」
というお声をカメラ仲間から聞くことがありますのでストロボのお話を投稿させていただこうと思いました。
まず、ストロボは純正がいいかどうか。の前に、ストロボ選ぶ基準を考えることが大切です。
ストロボを選ぶ時の基準
①機能性
発光量、発光までのチャージ時間、TTL機能(オート機能)があるかないか、
HSS(ハイスピードシンクロ)があるかないか、ラジオスレーブ機能(オフカメラで遠隔操作可能か)、
ラジオスレーブ機能は何メートルまで離れることができるか、照射角度を調整できるか、
ストロボのヘッドを2軸で調整することができる。等…
②価格
③アフターサービスが受けられる
①機能性
高価なストロボほど、様々な機能が付いています。
発光量は安いストロボでもほとんどが調整できます。チャージ時間や連続発光できる回数などは差が出るポイントです。連続で発光することがなければそんなに気にするところではないです。
TTL機能は、いわゆるオート機能で、環境に応じてストロボが光量を調整してくれます。
ただし、あくまで直接被写体に光を当てる前提で調整されることが多いので、バウンス撮影などでは
あまり当てになりません。結局は自分で調整することになるかと思いますので、
TTL機能は私は全く使っていません。
HSS(ハイスピードシンクロ)についてですが、ストロボは大抵SS(シャッタースピード)が速くなりすぎると、
発光とシャッターのタイミングが合わず、うまく光が写らなくなりますが、
このHSS機能があれば、シャッタースピードを速くしてもストロボが同調してくれる機能です。
日中シンクロなどで、露出を抑えるためにSSを早くする必要がある場合や、
スポーツ撮影などでSSを早くしたい場合は必要になってきます。
日中シンクロでは、NDフィルターで露出をコントロールすればSSを早くする必要はなくなります。
私の場合はNDフィルターを使っていますので、HSSは必須ではなく、あれば便利かなという程度です。
ラジオスレーブ機能は私の場合必須です。安いストロボでもほとんど付いていますね。
ただし、電波が届く距離が極端に短かったり、ストロボの向きやちょっとした障害物でも反応しないものもありますので
確認が必要です。また、外国産の安いストロボで、電波法の技適マークがついてないものは違法となる恐れがありますので、こちらも注意が必要です。
照射角の調整については、安いストロボでは調整できないものが多いです。
被写体に当てる光の範囲を調整したい方は必要かと思います。
私の場合は、アンブレラやソフトボックスを使って、ある程度照射角は調整していますので、
無くてもいいかな、という機能です。
ストロボのヘッドの部分の向きを自在に変えることができる機能は、安いストロボでもほとんど付いてます。
オンカメラでバウンス撮影する場合は必須ですね。
②価格
中国製など安いものだと2千円~3千円で、純正は安いものでも2万円ほどはします。
③アフターサービス
中国製などは故障しても保障が無く、修理もできません。
純正は保障がついており、故障すれば修理に出すことができます。
故障するかしないかは、使い方にも寄ります。フル発光で高頻度で使い続ければ
純正かどうかに関わらず故障のリスクも高まります。
ちなみに私は3千円程の中国製を1年程使っていましたが故障はしませんでした。
使用頻度が多くなかったことが要因でしょうか。
純正にこだわる必要はない
上記の①②③を踏まえると、ストロボは必ずしも純正にする必要はないのでないか。と思います。
・中国製だと保証が効かず、アフターサービスもありませんので、不具合が起きれば
買い替えるしかありません。ただ、純正でも壊れる時は壊れます。保障が効きますがストロボ自体高価です。
修理代も安くはありません。安いストロボでも予備として2~3台あれば、万が一の時もなんとかなります。
・技摘マークが付いていれば、純正品ではなく安いストロボでも使用しているプロの方はみえます。
・高価な理由の一つとして、TTLやHSSなどの様々な機能が付いているということがあります。
使わない機能であれば、シンプルな操作性の安価なストロボでも問題ないです。
まとめ
いかがでしたか?ストロボを始めて購入される方は何を買ったらいいか分からず、
「純正じゃないと作動しないのでは?」
「よく分からないから純正買っとけば間違いないでしょ」
と思われるかもしれません。
たしかに互換性がないと作動しなかったり、光りはするけどTTLが機能しなかったり、
その辺は購入前に確認が必要です。
ただ、純正でも壊れる時は壊れます。私の中ではストロボは消耗品だと思っています。
発光すればするほど、内部の発光管が劣化していきます。
これは仕方ないことですが、純正だろうといつかは壊れます。
そう考えると、何万円も出すことにちょっと躊躇してしまいますよね。
ストロボを購入するときは、純正かどうかよりも、
自分がどんな写真が撮りたくて、それにはどんな性能が必要かを考えることが大切です。


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